「続きと始まり」を読みました

こんばんは。今日は就職先に訪問して、市役所に行って、小説も一冊読み終えられました。やったこと多いですが、その分充実してました。

やはり、暇な時間はできるだけ減らしたいです。休むなら「これをやって休む」と明確に決めた方が、精神上良いなと思いました。

 

本は、こちらを読みました。

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2020年から2022年の間の、別々の場所で暮らす男女三人の日常が描かれています。私自身も体験したコロナ禍なので、心情を理解しやすく面白く読めました。

なにより、「続きと始まり」というタイトルが良いですよね。何かが「続いて」いながら、同時に何かが「始まって」いくという、人生の流れを感じさせてくれます。

特に、コロナ禍のような多くの人に変化が生じる出来事があると、人生を見つめ直す機会となります。そうすると、「あの時の自分は正しかったのか」思い返したり、周りと比較して「今の自分は正しい」と肯定できるものを探したりするのだと思います。

作中で好きな言葉がこちらです。

何かを考えた気になって、正しくなりたかった。それで楽をしたかった。 p303

何が正しいのかもよく分からないまま、人一人ではどうすることもできない社会の流れに流されていく、等身大の日常を感じ取れた気がします。