「サンセット・パーク」を読みました

こんばんは。今日は、午前中に郵便局行ってきました。親が昔自分名義の口座を作ってくれていて、そこにお年玉とかを入れてくれてあったので解約してきました。

今朝までその存在を知らず、しっかりと貯金してくれていた親に感謝です。

 

午後は、ポール・オースターさんの「サンセット・パーク」を読み終えました。

彼は28歳で、自ら知る限り何の野心もない p8

舞台は、2008年頃のアメリカ。金融恐慌で社会全体が不安に満ちた時代に、空き家で不法居住のシェアハウスを送る若者四人の物語です。

群青劇で登場人物それぞれに焦点が当たります。全体的に暗い雰囲気になっていて、未来に確かな希望を持てないのは辛いなと思いました。

客観的に見ると「ネガティブに考えすぎじゃない?」と思う場面はありますが、社会全体が不安に満ちていると、少しのことでも暗い方向に考えが向いてしまうのはある種当然なのかもしれません。「未来は良くなる」という希望がないと、今の辛い現状もなかなか耐えられませんよね。

それに、世界の変化のスピードはどんどん速くなっていて、不確実性も増しています。主要人物たちと年代が近いこともあり、未来に対する不安感みたいなものを共有できた気がします。