「スピノザの診察室」を読みました

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とても面白かったです。途中涙ぐんでしまいました。

地方で医師として働く主人公「マチ先生」が、日々直面する「人の幸せとは何なのか」に対する考え方がとても良かったです。

高齢化の進んだ医療の最前線では、認知症や進行した癌といった「治らない病気」の患者を相手にすることが多く、「不幸な境遇のままでも幸せに生きることはできないのか」という問題に直面します。

医療の限界、無力な人という存在を実感した上での、マチ先生の言う「幸せ」が、温かく胸に残りました。ぜひ多くの方に読んでもらいたい一冊です。